ヨーロッパと日本サッカーの違いについて

こんにちは!KOBAKURAです!

先日、鹿島アントラーズに在籍していた内田篤人選手が引退をしましたね。

引退会見で内田選手は言っていましたが、日本のレベルもグンッと伸びているが、世界のサッカーはグーーーーンと伸びている。

日本のサッカーと世界のサッカーのレベルは広がったというコメントをしておりました。

皆さんはその発言についてどう思いますか?

正直私も同じ感覚を持っていたのであまり驚きはありませんでした。

何故かと言うと、内田選手がCL決勝とJリーグの試合を見ても、違う競技だなと思うくらい違うという通り、世界のサッカーを見た後すぐにJリーグの試合を観ても一切面白さを私も感じません。

ということで今日は、ヨーロッパのサッカーと日本のサッカーの違いについてお伝えできればと思います!

EU選手と日本人選手の違いは?

一般的に、日本人選手は技術が高くドリブル種類が豊富で、ドリブルに自信を持っています。それ故にサッカーをする時はより個人主義になるというのが私の印象です。何か障害があれば、1対1や個人プレーで解決しようとします。私の教えているサッカーチームも特にU8やU10 の選手はパスを出せるコースがあるにも関わらずそこには見向きもせずにドリブルで仕掛けていこうとします。そういうシーンを見ると私は選手達にサッカーは個人競技ではなく、団体競技なんだよ!見方が良いポジションにいるならそこにパスを出して、またボールを受ける動きをしよう!と言います。また、声を出す重要性も団体スポーツならではです!個人競技であれば集中して黙々と試合を運ぶけど、団体競技なんだから、声を出してチームで戦っている意識を持て!と伝えています。そういう事ができればもっと簡単に良いサッカーが出来るんだけどなー…

一方、ヨーロッパの選手は普通、相手ディフェンスを困らせるために、仲間と協力することを選びます。いつも相手チームからボールを遠ざけ、ボールをサイドからサイドへと動かし、ワンタッチやツータッチで素早くパスを出し、相手ディフェンスにスペースが生まれるまで待ちます。そして現れたチャンスを良いパスとパスコースで活かします。

もしもサッカーが1対1のスポーツなら、常に日本かブラジルが勝つでしょう。なぜなら、これら2つの国は、各選手の技術の高さを利用したサッカーをする国だからです。この2つの国の違いは、ブラジルは技術の高さだけでなく、チームプレーと良いディフェンス無しでは成功することはできないということをよく理解していることです。日本、特に小学生の子どものサッカーでは、個人の技術を上げることに重きを置き過ぎて、チームでのプレーに慣れることやチームでの守り方についてはあまり時間を使いません。

サッカーの考え方に大きな違いがあるため、良い判断力を持ち、トラップやパスの技術も高いスペインのプロ選手でも、日本のサッカーには適応できないことがあります。最近の一番の良い例が、日本に来て数か月後に、彼が思っていたような活躍ができないことに気が付いたためサッカーを引退した、フェルナンド・トーレスです。

他の例が、ヴィッセル神戸のセルジ・サンペールです。とても小さい頃からバルサで学び、技術面でも戦術面でも高いものを持った選手ですが、日本に来て最初の数か月は上手くいきませんでした。今は日本のサッカーにだんだん慣れてきていて、どんどんよくプレーできるようになっています。

それと同じことが、日本で際立った選手がヨーロッパへ行き、今までやってきたものとは全く違ったサッカーと出会い、簡単には適応できない、というように起こります。

そして、ヨーロッパに来る日本人トップ選手のほとんどは、攻撃の選手ではないでしょうか。日本を歩いていて、私よりも背が高くがたいの良い日本人をたくさん見かけるので、体格の問題は言い訳にできません。私は、日本人は技術練習に全力を注ぐので、攻撃力のある選手が多く出てくるのだと確信しています。

日本から見たヨーロッパとヨーロッパから見た日本では色々な見方があり、それを良しとするか悪とするのか、それは文化の違いや教育が異なっているからこそ出る特徴だと思います!

日本人は日本人らしさを忘れず、海外に行っている選手はそれを代表で浸透させていくことが重要になると思います。

ではまた!