PCR検査本日受診!各種検査の解説①

 こんにちは!KOBAKURAです!

 本日、政府特別便でのベトナム渡航のためにPCR検査を受けてきました。
コロナウイルス感染症を確認する手段として今3個の方法があります。そこで、各検査方法や検査の種類を徹底的に解説します。
ニュースなどでかなり目にする機会があると思いますが、再度確認してください!

PCR検査とは?

PCRのサンプルは2通りの採取方法があります。

 病原体を捕まえる時に、当然のこととしてまずはその病原体が最も多くいる場所を狙います。新型コロナウイルスは患者さんの喉(のど)に居ますので、そこから採って来ます(肺炎を起こした患者さんでは肺にも居ます​​)。
そこで一つ目の手段は鼻咽頭ぬぐい液です。本日私が受けた検査です。

 インフルエンザの検査を受けたことがある方はご存知と思いますが、これをやられるとかなりの確率で患者さんは咳やくしゃみをします。咳やくしゃみをすると、すごい勢いで唾液・粘液の飛沫が周囲に飛び散ります。実際私も鼻の奥がムズムズし、くしゃみが出てしまいました。
綿棒で今まで触れたことない場所まで入れられる感覚は慣れることがありません。

 しかしこの症状は、検査する人(医療関係者)がマスク・ゴーグル・防護服を毎回変えて掃除を徹底したとしても感染リスクがととても大きいです。

 そこで、唾液(だえき)をサンプルとしたPCR検査が6月に保険認可されました。この検査は、発症から9日以内の方に限定して行われます。理由は、唾液中の新型コロナウイルスは発症から10日を過ぎると減っていくからです。
しかし、発症から数日間は、新型コロナウイルスは「のど」よりも唾液中の方に多く存在するというデータが出てきています。
唾液検査は容器中に自分で「つば」を出せばいいだけなので(2ml必要なので溜めてから出します)、患者さんも痛い思いをしないし、咳やくしゃみによる飛沫も発生しません。

PCR検査を受けるには?

 上記の自費検査は別として、新型コロナPCR検査は、現在各都道府県にある感染症指定医療機関と地域のPCRセンターで行っています。
患者さんが検査を受けるまでのフローは、この2タイプの施設で異なっています。

  • 感染症指定医療機関の場合:その病院を受診した患者さんに対して医師が必要と判断すればPCR検査を行います。
  • 地域のPCRセンターの場合:PCRセンターでは地域のクリニックなど医療機関からの紹介患者さんの検査を行います。PCRセンターへ直接行っても検査を受けることは出来ません。

感染症指定医療機関がどこなのかは厚労省のHPで確認できますので確認してみてください。

PCR検査の欠点

 なぜ国内でPCR検査数が増えないかについては様々議論がありましたが、理由に以下のような事情があります。

  • PCRを行うには様々な試薬を混ぜる過程があり、ある程度熟練した臨床検査技師が必要
  • 試薬を入れて反応させるための、高価かつ場所を取るサーマルサイクラーという機械が必要
  • 結果が出るまで数時間が必要

 上記の欠点があるため抗原検査が認可されました。

 次回は抗原検査について解説します。